20091116

キノネ、コトノハ。


和やかな雰囲気は、水面に広がる波紋の様に、幾重にも重なる輪を描き、静かに音も無く。
息をひそめ、瞬きする音すらも消し、すっと景色に溶け込んで。
ほら、目を開けて。心の目を。
君の瞳に映るもの。
君の心に響くもの。
此処にもあった、日だまりのような優しさに、出会えた事に感謝して。

バウムクーヘンは木の年輪を模したものだけれど、重なる層は、月日の流れや季節の想い出と重なるけれど、ひと切れをそっと、口の中に入れた時に感じたものは、風や水の気配だった。
それは樹の歌かもしれない。
何処かへ、または何処かで、深く繋がる縁や記憶のように、穏やかな雰囲気を感じた。
1本の木だけでは無く、大地や空をみつめて、心の森へと出掛けよう。


京都
Süßes Vegetus ズーセス・ヴェゲトゥス
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