時
を止めて眺めるのは、窓に映る季節の風景。そして愛しい君の笑顔。僕に与えられたのは、1杯分の魔法だけ。この街で、この店で、このテーブルで、僕は魔法使いになれるんだ。
抹茶のパフェ(Parfait au Mâcha)
http://www.cafe-restaurant-uenoyama.com
ウェッジウッドのカップに盛られた抹茶のパフェ。抹茶アイスの苦味と甘味が溶けていき、バター香るビスキュイの甘味と、季節のフルーツの酸味や華やかさが、淑やかにワルツを踊るんだ。そこに何か物語を探そうとしてしまうのは、庭を眺める時の感覚に似ているのかも知れないと、僕はぼんやりと考えていた。
様々な想いを巡らせて、やがて辿り着く静寂には、優しい花が咲いているんだ。その花の名前を、僕はまだ知らないけれど。