20110530

Rose romantica


薇の庭園を散歩した。雨上がりの花々は麗しく、雫は虹色に輝いていた。薔薇に宿る貴婦人たちの幻影と共に僕は、幸福の迷宮を彷徨う。
愛と薔薇は、とても良く似ていると思わないかい?

フランボワジエ(Framboiser)


京都
pâtisserie Tendresse タンドレス
http://kyotocake.com/


去年はこのフランボワジエからダム・ドゥ・シュノンソー(Dames de Chenonceauisato)を思い出し、そこからシュノンソー城へと辿り着いた。姿が変わって華やかさを増した今年は、鮮やかに咲くルージュ・ロワイヤル(Rouge Royale)だろうか。それともジャルダン・ドゥ・フランス(Jardins de France)だろうか。ペパンは爽やかな通り雨の雨粒の様に、輝く余韻にはじけた。薔薇の香りはしないのに、美しく咲く薔薇を想うなんて、不思議だよね。貴婦人を想い描くのは、何ら不思議じゃないけれど。
初夏の薔薇園を歩きながら、僕は夏の兆しを感じていた。