真
白な月の、浮かぶ日の花かげに、僕らの夢が戯れる。百花の微睡みに宿る胡蝶たちよ、甘い夢を見ておくれ。儚くも限りない、幸せなる浮世を。青空にゆらぐ月影は、そよ風よりも優しく。
たわむれ(Le Papillon)
京都
嘯月 しょうげつ
幾つもの言の葉を取り零し、欠けた魂の器に残った数少ない文字を並べ変えては、戯れに、意味を見出そうとする。それは誰かに向けられたものでも無く、誰かの耳に届くわけでも無く、我が心に残るでも無く。
何かが流れた、その感覚だけを確かめる為に。ただの戯れ。泡沫の暇つぶしの果てに僕は、何処へ辿り着くのだろうか?
それともただ人知れず、淡く消え去るのか。