20090901

風薫る幽玄に

として颯爽と、清けし竹林を想わせるシルエット。エレガントな、馥郁たる頬笑み。グラマラスな眼差しに、憂うこと無き吐息。
遠い日本を夢想するパリの心と、日本の歴史に流れる精神を問うケーキ。このバンブーを口にした瞬間に感じたものが、 あなたにとってのフランス(パリの香り)であり、 あなたに流れる日本の記憶なのだと思います。
時の香り。時の味わい。
このケーキが、アナタに頬笑みをもたらすことを願って。



はじめて訪れた丸の内のサダハルアオキで、偶然このバンブーに出会った事により、私は激しく甘いものを好む様になりました。だから此処は、はじまりの場所なのです。
オペラで大切なのは、カフェの苦味では無く、ビスキュイジョコンドの頬笑みなのだと解釈したバンブー。オペラはコーヒーケーキではなく、誇り高きオペラ座のケーキなのだから。
時に、凛々しき侍の横顔を。
時に、一輪の牡丹の花を。
時に、しなやかな虎の気配を。
時に、恋い焦がれし残り香を。
出会う度に感じる幻視と幻想は、まさにオペラ座の夜を想わせる。
この緑のオペラに限らず、込められたサダハル氏の想いを探してみましょう。


東京
pâtisserie Sadaharu AOKI paris サダハル・アオキ
http://www.sadaharuaokiparis.com/