20091011

血に眠る記憶


酔わせて欲しい。束の間でも良いから、全てを忘れてしまえるほどに。
金色の闇はデカダンな調べ。 無憂なる終焉は神々の黄昏か。 それとも、 大いなる罪にも優る恍惚なのか。
我々は祈る。例え現世で救われること無くとも、 来世の祝福を信じて。
我々は願う。堕ちた先が悲しみだとは限らない。 望んで落ちる闇もある。

彷徨える魂が、粋と艶が結実した、禁断の果実を求める。
そら、口にするが良い。
この素晴らしき闇を。


京都
ghost ゴースト