花が咲くようなキスを。唇を重ねた時よりも、離れたあとの吐息の中に永遠を。想いは華やいで、ココロときめいて。
ヴィエノワを、より甘く可憐にアレンジしたヴィエンヌ。繊細なムースは、その日の天気や体調により、感じる印象も変化するようです。
コート・ド・ニュイやカノンといったケーキの方が、よりお店の理想型に近いのかも知れませんが、共通する美しさはやはり、花(艶)のある風景を想起されること。
花が咲き、花が散り、風に消えても、想いは残る。そしてまた花が咲く。繰り返される日常にこそ、美と喜びが溢れている神秘。
静かな余韻の中で、私はそのように感じました。
慎ましやかに、淑やかに。ただ、あるがままの美しさを。花と風を感じる静かな歌を。