想
いは華やいで、しっとりと香り出す。雲に隠れても月の美しさは変わらぬように、見上げずとも今宵の月の美しさを知るように、同じ想いが静寂の間を漂い、気を満たしていく。あなたは此処で、何を想うのだろうか。私は其処で、何を見るのだろうか。
心の動きは月に似ていると感じた。
だから此処には、月の香りが流れていると、窓の外を眺めながら呟いた。
京都
遊形サロン・ド・テ ゆうけい
serenity of mind becoming a person who is identified with the clouds in the sky and the stream below.