E
lle était ivre d'amour.白雪姫は、深く深く恋をした。恋の天使は翼を捨てて、海よりも深い夜の闇へと溺れていった。
お願い、東の彼方の城門の前で、私に約束のキスをして。そして夢から連れ出して。
プチジャポネの面白いところは、同じ名前でありながら、形や素材、配合が変わったりするところ。例えばこのテリーヌなんだけど、最初はオレンジとグランマニエだったんだ。
それがほら、ある日突然にして、リンゴとカルヴァドスに変わっていて、しかもアルコールがかなり利いていたんだ。もう、酔いそうなほどに。
僕はお酒に弱いから、うっとりとドキドキの間で、妄想と空想を紡いでみたんだ。白雪姫が食べた林檎は、こんな味ではなかっただろうかと。