20110303

マヨヒガの花


解けを知らせる春の花。陽に笑い、巡り来る春を歌う桃色は、風に香る仙境の花。
降り積もる想いを越えて、逢瀬の桜で会えずとも、来世の桃の樹の下で。
春に咲く花よ、願わくば甘い実りを。

みちとせ(Fleurs de la Peach au Paradis)


京都
嘯月 しょうげつ



蛇足ながら説明をすると、“みちとせ”は三千歳と書きまして、三千年に一度実をつける西王母の桃、不老不死の仙果を表します。
桃の節句の和菓子の1つとして、この桃の花を模した金団(きんとん)をいただきました。
嘯月さんの金団は、花を模した場合は粒餡を用いられることが多いのですが、漉し餡と変わらず瑞々しく繊細で、尚かつ深い喜びと甘さに溢れていました。