君
を想うだけで、僕は優しくなれる。君を近くに感じるだけで、僕は強くなれる。君の笑顔があるだけできっと、僕は世界と向き合える。たとえ全てが夢であったとしても、僕は君を信じているよ。
プリン・ア・ラ・モード(Le Pudding à la mode)
もう随分と昔の事のように思えるけれど、フランスから帰ってきて、少しばかり感覚が変わってしまった。いくつかの店には訪れることが無くなり、その分、馴染みの店を訪ねる回数は多くなっていた。
その理由はなんだろうかと考えてみるとそれは、お店が持つ雰囲気だった。その全てが、親しみやすくて優しかった。
僕にとってのお菓子は特別じゃなく、ご褒美でも、癒しでも、ましてや流行なんかじゃないんだ。ただそこにあるもの。あって欲しいもの。それは日々に咲く恋であり、永遠に誓える愛だった。甘い余韻の先には、幸せがあると思うんだ。
さて、僕が甘いもの好きになるキッカケの3品を並べたけれど、今なら何が良いのだろうかと、ふと考えてみた。流行では無く、本当に大切なものを、僕たち日本人に、分かりやすく感じさせてくれるものは、何だろうかと。
君に寄り添うようにして、優しく微笑んでくれるお菓子を、僕の知っている中から並べてみるね。