J
e garderai un bon souvenir de mon séjour en France.帰国して一ヶ月が過ぎた。その間に季節は色を変え、艶やかな秋はもう終りを告げようとしている。
昼に夜に、様々なこと_正確に言えば、それは1つのものに集約される_を考え、嘆き、悩んでいるけれど、時も、風も、止まりはしない。流れ続けているのだ。
僕に出来る事は少ないが、それをやらなければならない。だから友よ、協力しておくれ。この無力な僕に。
serenity of mind becoming a person who is identified with the clouds in the sky and the stream below.
花
が美しいのは、何故だろうか?闇
夜に眠る幽玄を。月影の黄金と、真実の夜を。B
elle nuit étoilée.遠
く稜線を眺める。鮮やかなルージュ。葡萄色の空の境界線を、ロマン派の詩人たちが通り過ぎていく。M
émoire de la rose.風
が吹くように、花が咲くように、季節が移ろうように。淡い恋はやがて、深い愛へと辿り着き、甘い香りで満たされる。夜
は優しく夢を包み込む。あたたかい夜。やさしい夜。君が甘い夢を見れますようにと、星空が抱きしめてくれる。夢
を見ていたのだろうか?それともまだ、夢の続きなんだろうか?輝
く果実。それは雄大なる西海へと沈む、黄昏の太陽に似ていた。煌めく黄金。艶やかなる炎。真実の蜂蜜が、夕日へと溶けていく。神の果実は、ゆっくりと楽園へ沈んでいった。闇へ、夜へ、明日と呼ばれる未来へと。甘
い微睡みを夢見て笑う、春乙女。その笑顔に癒されて、冷たい風も和らぐ。夏
風に乗って、甘い囁き声が聞こえた。野山を駆け、谷を飛び越え、七色の空を渡り、耳元で小さな花が揺れるような声だ。それはまるで、風の谷の魔法使いが、空の果ての恋人へ送った手紙に似ていた。花
咲くような、うららかな日曜日。何をしようか?どこへ出掛けようか?囁
くような、月の香りを知っているかしら?想
いを夜空に薫(くゆ)らせるように、ゆっくりとペンを走らせて、古き友への手紙を書いた。星が瞬くたびに、様々な記憶が蘇るので、楽しくも懐かしく、そして長い文章になってしまった。風
に遊ぶ花の記憶。遠い道程を駆ける想い出。花の都から吹く風は、太陽の光の、甘さや柔らかさを教えてくれた。美
しく降りそそぐ光の中で、神様にお願いをした。すると、光の翼を持った天使が現れて、私にこう告げた。祈りなさい。願いが叶うまでずっと。夢
で会えたら、どんなに素敵であろうか。花咲く頃に出逢っていたら、どんなに素晴らしかったであろうか。丘の上で寝転んで、青空をゆく雲を眺めながら、君想う微睡みに沈んだ。光
り溢れる色彩の街。僕たちは青空を突き抜けて、太陽と共に歩いた。雲の上の夢の中で、それぞれの小さな太陽を片手に、僕たちは詩人であり、画家であり、何よりも芸術家であった。花
の時めく春の日に、麗らかに薫る恋の予感。ナイチンゲールに誘われて、月も青空に昇るのだろうか。澄み渡る景色の中で、清けし美空の歌声が、君の生まれた朝に響く。月
光蝶は、夜の帳にはらはらと、黄金の鱗粉で異界の星空を描く。青い魔術師は、暗闇に眠る薔薇にキスをして、長い夜に目覚めさせる。静寂に、淡雪のようなオルゴールの瞬きが、静かに降り始めた。花
弁が夢に舞うような、青空に咲く蝶の道。ひらひらと甘い香りを辿って僕は、君という美しい花に出逢った。そして蝶は、君の唇の端に咲く、可憐な吐息へととまる。菫
色の貴婦人は、僕の闇に咲く綺羅星。後ろ姿に恋をして、通りすぎる香りに想いを募らせた。窓
辺の白いテーブルで、1冊の本を読む。そこには貴方の、この1週間の出来事が記されている。何気ない日常の中にもドラマはあるもので、主人公である貴方は、恋愛小説や推理小説に踊ることもあれば、童話や哲学、SFの森を彷徨うこともあるだろう。Q
ue désirez-vous dans la vie?B
onne nuit. Fais de beaux rêves.華
やかに蘇る、1878年6月30日の歓喜。紙吹雪の舞うモントルグイユ通り。それは壮麗なる祝賀。忘れられない喜びと誓い。クロード・モネの絵に見る光は、きっとこんな香りであったろうと思わせる甘さ。L
'amour ne se commande pas.巴
里に着いた翌日、私はノートルダムへと向かった。結局、巴里での一週間は、毎朝どこかの教会で祈りを捧げることになるのだけれど、それが迷いの原因になったのかもしれない。いや、迷いでは無く、気付いてしまったのだ。矛盾や絶望に。C
omme un petit coquelicot.L
es sanglots longs. Des violons De l'automne.F
emme fataleL
e ciel bleu d'Alsace.M
émoires de la rose